今回は当院で採用しているインソールについてです。
早速ですが、こんなお悩みはありませんか?
- 腰や肩がつらい
- 足や膝など身体に痛みがある
- 一度良くなっても症状を繰り返してしまう
こうした悩みにはしっかりとした対策が必要です。放置しておくとその症状が進行したり、治癒を遅らせてしまったりする可能性があるためです。
これらの症状を軽減させる方法の一つとして足底板(インソール)があります。当院ではメディカルU2インソールという最新のインソール治療を導入しています。プロアスリートを50名以上サポートする確かな実績があるインソールで、お子様からご高齢者まで幅広い年齢層の足元の支えとなっています。
1. インソール治療の必要性
足底圧(足の裏にかかる力・身体のバランス)を測定すると9割以上の方にバランス不良があるという結果があります。バランスが悪いと以下のように各所に負担が生じます。
- 左右前後の使う筋肉に偏りがでる
- 筋バランスが偏って動きが悪くなり関節の変形が進む
- 骨盤、腰や肩にも痛みや怠さが出る
こうした負担を減らすための手段の1つがインソールによる治療です。インソールは良い状態を維持し、弱っている筋肉や関節を動かしやすくする効果があります。インソールを通じて、足の裏にかかる力を変えて、動きの改善をしていくことが目的となります。しかし、痛みが出現している状況では、痛みを軽減させてから導入するほうが良い場合もありますので、先ずは神経ブロック療法や投薬にて痛みを軽減させることが第一となります。痛みが軽減し、リハビリ(運動療法)が開始された段階でインソールを併用することが効果的であると考えています。
- 神経ブロック療法・投薬による痛みの緩和
- リハビリ・インソールの相乗効果による症状改善
2. メディカルU2インソールの特徴
メディカルU2インソールは通常のインソールとは大きく異なります。その違いは、通常のオーダーメイドインソールは足の形状のみが設計基準ですが、メディカルU2インソールは足の形状に加えて、足底圧(足の裏にかかる力・身体のバランス)も計測できるとことです。メディカルU2インソールは、この2つのデータ(足の形状・足底圧)から、足元だけでなく身体のバランスを整えることが可能となります。また、オーダーメイドですので、市販品では変えられない左右の足の違いも設計に組み込むことが可能です。
近年のインソールに関する研究では、インソールを使用することで歩行時の蹴りだしの改善に加えて、足だけでなく股関節や骨盤の動きも改善させることが可能であると報告されています。
3. どんな疾患に効果があるか?
- 足のタコ
- 足底腱膜炎
- 足の変形(外反母趾・扁平足・凹足・浮きゆびなど)
- 変形性膝関節症(O脚・X脚)
- 肩こり、猫背、腰痛、反り腰、仙腸関節痛など
- スポーツ障害(シンスプリントなど)
多くの疾患が足の変形や体重のかけ方が原因であるため、メディカルU2インソールは多くの疾患に適応があります。また、足底のバランスを正すことで、首から足にみられる症状の負担を減らすことに繋がりますので、肩こり、腰痛、仙腸関節痛などの症状がある方にも適応になります。足底圧の計測は無料で行っていますので、先ずはご自分の身体の状態を知るために計測をしてみてはいかがでしょうか?
4. 製作手順のご案内
足底板(インソール)は、医師の処方に基づき健康保険の適応となります。ご希望の方は診察時にご相談ください。